430型セドリックターボを展示

日産グローバル本社ギャラリーでは、2015年9月1日から10月21日まで「クルマの知能化・電動化」というテーマの展示が行われ、430型セドリックとZ11型キューブ実験車が展示されている。

今回は430型セドリックを紹介する。
Z11型キューブ実験車はこちら

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セドリック 4ドアハードトップ ターボ ブロアム(1982年・430型)

430型セドリックターボ

430型セドリックと兄弟車グロリアは、1979年(昭和54年)6月にセドリックは5代目、グロリアは6代目としてデビューした。

430型セドリックターボ

ボンネットフード先端にはフードマスコットが装備される。

430型セドリックターボ

430型セドリック・グロリアのボディバリエーションは4ドアセダン、4ドアハードトップ、ワゴン/バンの3種類だったが、展示車は4ドアハードトップ。
現代のクルマでは見られなくなったセンターピラーレス構造を採る。

430型セドリックターボ

最大の特徴は日本初のエンジン集中電子制御システム「ECCS(エックス)」の採用で、燃料噴射だけでなく点火時期やアイドリングなど多くの項目をマイクロコンピュータで集中管理し、燃費の向上や排気ガスの浄化を実現した。

もう一つのトピックは、発売から6か月後の1979年(昭和54年)12月に追加された日本初のターボエンジン「L20E・T」。

当時の日本車は2リッターは125ps、2.8リッターが145psと最高出力を自主規制していたが、L20E・Tはターボチャージャーの装着によって2リッターでありながら2.8リッターと同じ145psを発生していた。

430型セドリックターボ

しかし、当時は第2次オイルショックで社会全体に「省エネ」の風潮があった上、運輸省も高性能車に対して否定的だったため、高性能をアピールすることが難しい時代だった。
そこで日産はターボエンジンを「捨てられていた排気ガスのエネルギーでタービンを回すので省エネルギー」とアピールして発売した。

430型セドリックターボ

ヘリテージコレクションNo.201
全長:4,690㎜
全幅:1,690㎜
全高:1,410㎜
ホイールベース:2,690㎜
トレッド(前/後):1,415㎜/1,380㎜
車両重量:1,485㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/5リンク
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイア:185-SR14

エンジン主要諸元

エンジン型式:L20E・T(直列6気筒・OHC・ターボ)
総排気量:1,998㏄
最高出力:107kW(145ps)/5,600rpm
最大トルク:206N・m(21.0kgm)/3,200rpm

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