GT-Rの都市伝説に注意

日産グローバル本社ギャラリーでは、日産自動車創立80周年を記念した特別展示の一環としてスカイラインGT-R(BNR34型)の限定車「M・spec Nur(Mスペック ニュル)」が展示される。
展示期間は2014年4月8日から4月14日まで。
この限定車の台数に関して、Wikipediaに事実と異なる内容が掲載されている。

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グレードごとの割り当てなし

M・spec Nur

スカイラインGT-R(BNR34型)の限定車「Nur(ニュル)」について、Wikipediaの「日産・スカイラインGT-R」のページに

「VスペックII Nur(ニュル)」および「M・spec Nur」が各車500台、合計1,000台販売

とあるが、「各車500台」という部分は事実と異なる。

実際にはグレードごとの台数の設定というものはなく、当時のカタログには台数について、

生産台数は両タイプを合わせた数である。

と記載されていた。

また、2002年01月24日の発表時のプレスリリースでも台数については、

日産自動車は、スカイラインGT-Rの限定車「M・spec Nur」「V・spec II Nur 」を設定し、2月26日より1,000台限定で全国一斉に発売する。

とだけ記載されており、グレード別に台数が設定されていたわけではない。
ちなみに、それぞれのグレードがどの程度の比率で売れたのかというと…

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受注内訳を公表

限定車は2002年1月24日の発表当日に完売したが、その5日後に日産は限定車が即日完売したという内容のプレスリリースを発表した。

これにはグレード別の受注内訳について、日産が事前に予測していた販売構成比と実際の販売構成比が

M・spec Nur…予測構成比30%・実際の構成比25%
V・spec II Nur…予測構成比70%・実際の構成比75%

であったと掲載されている。

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この記事のおさらい

  • Wikipediaの「各車500台」という記述は事実と異なる。
  • 実際はグレード別の台数設定は行わずに合計1,000台を限定販売した。
  • V・spec II Nurが75%、M・spec Nurが25%の比率で注文が入ったということを日産は当時公表していた。
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