大卒初任給8.6年分のスカイラインを展示

プリンス スカイラインスポーツ

日産グローバル本社ギャラリーでは、2013年11月12日から11月17日まで日産自動車の創立80周年を記念した特別展示イベントのパート3が開催され、ジョバンニ・ミケロッティによってデザインされたプリンス スカイラインスポーツが展示された。

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現在の価格で2122万円相当

プリンス スカイラインスポーツは日本の自動車メーカーが海外にデザインを依頼した最初の市販車で、イタリアのカーデザイナー、ジョバンニ・ミケロッティによってデザインされた。
「チャイニーズ・アイ」と呼ばれた釣り目のヘッドライトが特徴。
リアオーバーハングが長く、伸びやかなプロポーションとなっている。

プリンス スカイラインスポーツ 展示

1960年(昭和35年)のトリノショーで公開され、1961年(昭和36年)3月に日本で発表、翌1962年(昭和37年)4月に発売された。

プリンス グロリア用の直列4気筒・2リッターエンジンを搭載し、リアサスペンションには当時先進的だったド・ディオンアクスルを採用。

発売時の価格はクーペ185万円、コンバーチブル195万円。
185万円という価格は1962年の大卒初任給1万7800円の8.6年分に当たり、現在の価格に換算すると2013年の大卒初任給20万5647円の8.6年分で2122万2770円となる。
このように大変高額であったため、生産台数はクーペとコンバーチブル合わせて60台に過ぎなかった。

スカイライン スポーツで培ったほぼ手作りのボディ制作の技術は、後に天皇陛下御料車の「ニッサン プリンス ロイヤル」に活かされた。

メーターパネルは右から160km/h表示のスピードメーター、タコメーター、水温計、燃料計、電流計、時計が配置され、展示車のオドメーターは86,732㎞となっていた。

プリンス スカイラインスポーツ インストルメントパネル

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プリンス スカイライン スポーツ(1962年 BLRA-3型)主要諸元

記念庫No.302
全長:4,650㎜
全幅:1,695㎜
全高:1,410㎜
ホイールベース:2,535㎜
トレッド(前/後):1,388/1,374㎜
車両重量:1,340㎏
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/リーフスプリング
ブレーキ(前/後):ドラム/ドラム
タイア(前/後):5.90-15-4/5.90-15-4
乗車定員:4名
最高速度:150km/h

エンジン主要諸元

エンジン型式:GB4(水冷直列4気筒・OHV)
総排気量:1,862㏄
最高出力:69kW(94ps)/4,800rpm
最大トルク:153N・m(15.6kgf-m)/3,600rpm

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