日産グローバル本社ギャラリーでは、2013年1月19日~2013年2月24日にかけて 「あなたの生活で活躍する日産の技術展」が開催されました。
日産は新型車の開発過程で生み出した技術を、他分野の企業が使用できるライセンスビジネスを展開しています。
展示された4種類の技術から、今回は「ソフィレス」を紹介します。
赤ちゃんのほっぺたみたいな感触のソフィレス
「ソフィレス」とは?
従来の合成皮革よりも触感や風合いに優れ、赤ちゃんの肌のようにやわらかく、心地よい触り心地を実現。
従来は数値化できなかった触感を柔らかさ・しっとり感・すべすべ感・暖かさといった要素に分解し、それぞれを物理特性として数値化。
表面の凹凸の形状を人間の指紋の形状に近づけることで触った際に人間の肌になじみやすくなり、 指に近い柔らかさを持たせることで柔らかさ・しっとり感・すべすべ感・暖かさを感じさせる素材となっています。
この「ソフィレス」は高級車「シーマ」「フーガ」のアームレストに採用されています。
本革よりも軽量で耐久性に優れることから、燃費向上のための軽量化が望まれるこれからのクルマ作りに欠かせない素材となりそうですね。
「ソフィレス」を利用したライセンス商品
大東寝具工業株式会社「tetra ビーズクッション」
表皮にソフィレスを採用し、中身は直径5mmの発泡ビーズ素材。
触って見ると、人間の身体の形に合わせてビーズが移動してクッションが変形するので心地よいフィット感のあるクッションです。
柔らかくて触感の良いソフィレスの良さが生きてるなという感じです。
持ち上げてみると片手で持てるほど軽いということも印象的でした。
株式会社 ヤマチ工芸社「GOUCH(ガウチ)ソールソファ」
2013年中の発売を予定しているGOUCH(ガウチ)というブランドのソファ。
すわり心地を追求するため、カバーにソフィレスを使用しています。
家具用のセミアニリン本革と同等以上の風合いを持っていることからソフィレスを採用し、肌触りがよくてゆっくりと身体が沈んでいくやさしいソファ。
冨士ファニチア ソフィレス椅子
冨士ファニチアが展開する「Koti(コティ)」というブランドのダイニングチェア。
座面と背もたれにソフィレスを採用し、2013年に販売を予定しています。